立ち上がり動作における体幹運動への加齢及び動作スピードの影響

〔目的〕本研究は,椅子からの立ち上がり動作(sit-to-stand,以下STS)における体幹運動への加齢及び動作スピードの影響を調べることを目的として行った。〔対象〕被験者は若年者19名と高齢者21名であった。〔方法〕快適および最大スピード条件でのSTSを三次元動作解析装置と床反力計を用いて計測した。身体重心(center of mass,以下COM)速度,COM座標-踵間距離,体幹角度と股関節角度の最大値,下肢関節モーメントを若年群と高齢群とで比較した。〔結果〕最大スピード条件での離臀時のCOM速度とCOM-踵間距離,体幹の屈曲最大値,最大スピード条件での股関節モーメントにおいて,高齢群は...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2010, Vol.25(2), pp.239-243
Hauptverfasser: 中島, 大悟, 石丸, 和也, 山崎, 貴博, 阿南, 雅也, 木藤, 伸宏, 新小田, 幸一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕本研究は,椅子からの立ち上がり動作(sit-to-stand,以下STS)における体幹運動への加齢及び動作スピードの影響を調べることを目的として行った。〔対象〕被験者は若年者19名と高齢者21名であった。〔方法〕快適および最大スピード条件でのSTSを三次元動作解析装置と床反力計を用いて計測した。身体重心(center of mass,以下COM)速度,COM座標-踵間距離,体幹角度と股関節角度の最大値,下肢関節モーメントを若年群と高齢群とで比較した。〔結果〕最大スピード条件での離臀時のCOM速度とCOM-踵間距離,体幹の屈曲最大値,最大スピード条件での股関節モーメントにおいて,高齢群は若年群より有意に小さかった。〔結語〕STSでは加齢により体幹屈伸運動は小さくなり,体幹運動がSTSにおける運動量の産生と制御に関与していることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.239