下肢切断者のリハビリテーションに関する理学療法教育の現状と課題

〔目的〕変化著しい疾病構造に対応すべき切断者リハビリテーション(以下,切断者リハ)における理学療法教育のあり方を提言する。〔方法〕近畿圏の理学療法士養成校を対象に切断者リハに関する教育について郵送質問紙法による調査を行い,加えて臨床実習における切断症例の担当経験を調査した。〔結果〕切断者リハに関する授業時間は平均58.9時間,授業担当者は理学療法士が最も多かったが義肢装具士のみが担当している養成校もあった。教育目標は臨床実習の前後でより高いレベルに変更されていた。理学療法士の役割として断端管理や義肢装着訓練が最も重要と考えられていた。〔結語〕切断者リハにおける理学療法教育は,切断者医療の現状を...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2010, Vol.25(2), pp.233-237
Hauptverfasser: 淵岡, 聡, 野村, 卓生, 灰方, 淑恵, 林, 義孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕変化著しい疾病構造に対応すべき切断者リハビリテーション(以下,切断者リハ)における理学療法教育のあり方を提言する。〔方法〕近畿圏の理学療法士養成校を対象に切断者リハに関する教育について郵送質問紙法による調査を行い,加えて臨床実習における切断症例の担当経験を調査した。〔結果〕切断者リハに関する授業時間は平均58.9時間,授業担当者は理学療法士が最も多かったが義肢装具士のみが担当している養成校もあった。教育目標は臨床実習の前後でより高いレベルに変更されていた。理学療法士の役割として断端管理や義肢装着訓練が最も重要と考えられていた。〔結語〕切断者リハにおける理学療法教育は,切断者医療の現状を把握して反映させるとともに臨床実習を含めたカリキュラムの工夫が必要であると考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.233