地域在住高齢者の上体起こしの可否と身体 および心理機能との関連
〔目的〕高齢者の上体起こしの可否を評価し,可否別にその他の身体機能や心理機能を比較検討した。〔対象〕地域在住高齢者475名(男性106名,女性369名,平均年齢74.5±5.9歳)である。〔方法〕筋力や歩行能力などの身体機能6項目と主観的健康感や生きがい感などの心理機能3項目について,性別および上体起こしの可否別に比較した。〔結果〕上体起こしが可能であったのは男性で65.1%,女性で41.5%であり,男性の方が有意に上体起こし可能者の割合が多かった。身体機能の指標とした筋力や歩行能力などの6項目すべてに有意差が認められ,上体起こし可能群が不可能群より良好な値を示した。心理面を評価した主観的健康...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 理学療法科学 2010, Vol.25(1), pp.115-119 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 〔目的〕高齢者の上体起こしの可否を評価し,可否別にその他の身体機能や心理機能を比較検討した。〔対象〕地域在住高齢者475名(男性106名,女性369名,平均年齢74.5±5.9歳)である。〔方法〕筋力や歩行能力などの身体機能6項目と主観的健康感や生きがい感などの心理機能3項目について,性別および上体起こしの可否別に比較した。〔結果〕上体起こしが可能であったのは男性で65.1%,女性で41.5%であり,男性の方が有意に上体起こし可能者の割合が多かった。身体機能の指標とした筋力や歩行能力などの6項目すべてに有意差が認められ,上体起こし可能群が不可能群より良好な値を示した。心理面を評価した主観的健康感にも有意差が認められ,上体起こし可能群が不可能群より自身をより健康だと自覚していた。〔結語〕高齢者にとって上体起こしができるか否かは,身体機能をよく反映する簡便なテスト法であるということのみならず,主観的健康感を含めた高齢者の総合的な健康度を推測できる可能性が示された。 |
---|---|
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.25.115 |