2型糖尿病患者に対する運動指導が行動変容に及ぼす効果

〔目的〕2型糖尿病患者において運動指導による運動に対する変容ステージの変化を明らかにするために,運動指導前後での運動に対する変容ステージと心理社会的要因について検討した。〔方法〕外来通院中の2型糖尿病患者71名を対象に運動指導を実施し,指導前および指導後6ヶ月での運動に対する変容ステージ(前熟考期・熟考期・準備期・実行期・維持期),自己効力,意思決定バランスを調査した。〔結果〕運動指導により対象者の運動に対する変容ステージは実行期,維持期の割合が増加した。また指導後6ヶ月時点での運動に対する自覚的阻害要因の中で,「時間の制約」は準備期,実行期に比較して維持期の得点が有意に低値を,「怠惰性」では...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2009, Vol.24(4), pp.587-592
Hauptverfasser: 関川, 清一, 髻谷, 満, 野島, 秀樹, 渡邉, 浩, 山根, 公則, 高橋, 真, 稲水, 惇, 大成, 浄志, 河野, 修興
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕2型糖尿病患者において運動指導による運動に対する変容ステージの変化を明らかにするために,運動指導前後での運動に対する変容ステージと心理社会的要因について検討した。〔方法〕外来通院中の2型糖尿病患者71名を対象に運動指導を実施し,指導前および指導後6ヶ月での運動に対する変容ステージ(前熟考期・熟考期・準備期・実行期・維持期),自己効力,意思決定バランスを調査した。〔結果〕運動指導により対象者の運動に対する変容ステージは実行期,維持期の割合が増加した。また指導後6ヶ月時点での運動に対する自覚的阻害要因の中で,「時間の制約」は準備期,実行期に比較して維持期の得点が有意に低値を,「怠惰性」では維持期において実行期よりも有意に低値を示した。〔考察〕運動に対する変容ステージが低い段階にある2型糖尿病患者の運動に対する行動変容のためには,運動に対する負担感を減らす働きかけが必要であることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.24.587