Hoehn&Yahr重症度分類3度以上のパーキンソン病患者におけるpull testと転倒との関係について

「要旨」:〔目的〕本研究の目的は, Hoehn&Yahr(H&Y)3度以上のパーキンソン病患者において, pull testと過去1年間の転倒の有無との関係について検討することとした. 〔対象〕本研究の対象は, H&Y3度以上のパーキンソン病患者24名であった. 〔方法〕評価項目はpull testと転倒歴とした. pull testと転倒との関連性について分析し, また, ROC曲線から転倒者を識別する上で最適なカットオフ値を設定した. 〔結果〕転倒群は非転倒群と比較して, pull testのスコアは有意に高かった. pull testのスコアの1をカットオフ値にし...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2009-02, Vol.24 (1), p.49-52
Hauptverfasser: 岡田洋平, 大久保優, 高取克彦, 梛野浩司, 徳久謙太郎, 生野公貴, 庄本康治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:〔目的〕本研究の目的は, Hoehn&Yahr(H&Y)3度以上のパーキンソン病患者において, pull testと過去1年間の転倒の有無との関係について検討することとした. 〔対象〕本研究の対象は, H&Y3度以上のパーキンソン病患者24名であった. 〔方法〕評価項目はpull testと転倒歴とした. pull testと転倒との関連性について分析し, また, ROC曲線から転倒者を識別する上で最適なカットオフ値を設定した. 〔結果〕転倒群は非転倒群と比較して, pull testのスコアは有意に高かった. pull testのスコアの1をカットオフ値にした際, 転倒の有無を最も良好に識別可能であった(感度:94.7%, 特異:60.0%). 〔結語〕pull testは, そのスコアの1をカットオフ値にすることにより, H&Y3度以上のパーキンソン病患者の中から転倒の危険性が特に高いものを識別する上で有用な指標の1つとなる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667