急性期リハビリテーション実施患者のバランス能力
脳卒中発症後や整形外科疾患の術後早期の患者(17名)について,Berg Balance Scale(以下BBS),最大歩行速度,静止立位時の重心動揺を測定し,バランス能力を検討した。その結果,入院中に監視レベル以上の歩行が可能となった患者は,BBS合計得点が高得点で,転倒の危険がない程度の歩行能力を獲得した。しかし片足立ち,360度方向転換,タンデム立位,肩越しに後方を見る課題ではBBS得点が低く,バランスを崩しやすいことが明らかになった。さらに,健常高齢者に比べて,静止立位時は姿勢制御の微細さを示すパラメーターである単位面積軌跡長が有意に高値であり,歩行速度も有意に遅かった。以上のことから,...
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Veröffentlicht in: | 理学療法科学 2008, Vol.23(2), pp.319-322 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 脳卒中発症後や整形外科疾患の術後早期の患者(17名)について,Berg Balance Scale(以下BBS),最大歩行速度,静止立位時の重心動揺を測定し,バランス能力を検討した。その結果,入院中に監視レベル以上の歩行が可能となった患者は,BBS合計得点が高得点で,転倒の危険がない程度の歩行能力を獲得した。しかし片足立ち,360度方向転換,タンデム立位,肩越しに後方を見る課題ではBBS得点が低く,バランスを崩しやすいことが明らかになった。さらに,健常高齢者に比べて,静止立位時は姿勢制御の微細さを示すパラメーターである単位面積軌跡長が有意に高値であり,歩行速度も有意に遅かった。以上のことから,健常高齢者と同様にバランスを保ち,歩行しているとは言えない。 |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.23.319 |