練習方法の違いが模擬大腿義足歩行技能に及ばす影響について

本研究では模擬大腿義足歩行を課題として, シェイピングとチェイニング法, プロンプト・フェイディング法を活用した練習プログラムを考案した. そのプログラムを課した介入群の運動効果と自身による反復練習を課した対照群の運動効果について比較検討した. 結果, 対照群, 介入群の両群ともに練習後有意な10m歩行時間の短縮と, 膝折れ回数, 外転歩行回数, および体幹の側屈歩行回数の減少を認めた. しかし, その改善度合はいずれの項目も介入群において大きく, 伸び上がり歩行回数については, 介入群でのみ改善を認めた. したがって, 今回のシェイピングとチェイニング法, プロンプト・フェイディング法を用い...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2008-02, Vol.23 (1), p.67-71
Hauptverfasser: 豊田輝, 山崎裕司, 加藤宗規, 宮城新吾, 吉葉崇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では模擬大腿義足歩行を課題として, シェイピングとチェイニング法, プロンプト・フェイディング法を活用した練習プログラムを考案した. そのプログラムを課した介入群の運動効果と自身による反復練習を課した対照群の運動効果について比較検討した. 結果, 対照群, 介入群の両群ともに練習後有意な10m歩行時間の短縮と, 膝折れ回数, 外転歩行回数, および体幹の側屈歩行回数の減少を認めた. しかし, その改善度合はいずれの項目も介入群において大きく, 伸び上がり歩行回数については, 介入群でのみ改善を認めた. したがって, 今回のシェイピングとチェイニング法, プロンプト・フェイディング法を用いた歩行練習は, 口頭説明と対象者自身による反復練習に比べ, より早期に模擬大腿義足歩行のスキルを向上させるものと考えられた.
ISSN:1341-1667