反応時間からみた超音波療法の効果

健常成人13名を対象に,超音波の効果を検討するために,上腕二頭筋による肘屈曲運動を行い,超音波照射群と非照射群の介入前後に反応時間(RT),premotor time(PMT),motor time(MT)を12回測定した。照射群は,超音波1 MHz,1 W/cm2で5分間,上腕二頭筋筋腹にストローク法を実施した。非照射群は0 W/cm2でストローク法を実施した。各群とも12回の平均値では介入前後では変化がみられなかったが,照射直後のRTは7回,MTは6回までの平均値と介入前の間に有意差を認めた。PMTは4回までの平均値と介入前の間に有意差を認めた。以上の反応時間の研究結果から,超音波の照射直...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2006, Vol.21(2), pp.121-123
Hauptverfasser: 水戸川, 彩, 霍, 明, 丸山, 仁司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:健常成人13名を対象に,超音波の効果を検討するために,上腕二頭筋による肘屈曲運動を行い,超音波照射群と非照射群の介入前後に反応時間(RT),premotor time(PMT),motor time(MT)を12回測定した。照射群は,超音波1 MHz,1 W/cm2で5分間,上腕二頭筋筋腹にストローク法を実施した。非照射群は0 W/cm2でストローク法を実施した。各群とも12回の平均値では介入前後では変化がみられなかったが,照射直後のRTは7回,MTは6回までの平均値と介入前の間に有意差を認めた。PMTは4回までの平均値と介入前の間に有意差を認めた。以上の反応時間の研究結果から,超音波の照射直後は筋収縮特性の変化及び覚醒が低下したが,測定回数が増加することによりすぐに元に戻ることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.21.121