運動療法継続の要因に関するアンケート調査骨粗鬆症の二次予防として

運動療法を処方した骨粗鬆症患者に運動継続に関するアンケートを実施した. 調査対象は骨粗鬆症と診断され, 1年以上運動療法を継続している全女性50名に質問紙法による郵送調査をおこなった. 回答が得られたのは35名(回収率70%)であった. アンケート内容は(1)運動実施の状況(2)運動の効果と予防の意識(3)運動の中断ならび中止の理由についてであった. 二次予防における運動継続率は54%と低かったが, 予防に対する意識は強く, 運動の継続により健康に対する意識を変化させ, 生活に積極性をもたらすことが可能であると考察した. 運動継続の要因については, 開始初期において運動に対する身体的, 心理的...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 1997-05, Vol.12 (2), p.85-89
Hauptverfasser: 盆子原秀三, 阿部幹子, 田中麻里子, 黒澤尚
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:運動療法を処方した骨粗鬆症患者に運動継続に関するアンケートを実施した. 調査対象は骨粗鬆症と診断され, 1年以上運動療法を継続している全女性50名に質問紙法による郵送調査をおこなった. 回答が得られたのは35名(回収率70%)であった. アンケート内容は(1)運動実施の状況(2)運動の効果と予防の意識(3)運動の中断ならび中止の理由についてであった. 二次予防における運動継続率は54%と低かったが, 予防に対する意識は強く, 運動の継続により健康に対する意識を変化させ, 生活に積極性をもたらすことが可能であると考察した. 運動継続の要因については, 開始初期において運動に対する身体的, 心理的, 社会的効果を理解しているかどうかが重要である. そのためには運動に対する動機づけが大切であり運動の必要性, 効果について繰返し説明し, 理解を得るよう治療者側が配慮することが, 動機づけをより高めることにつながると考えられる.
ISSN:1341-1667