脳卒中片麻痺患者における非麻痺側下肢筋力トレーニングの効果最短歩行所要時間に及ぼす影響
屋内歩行に介助を要する陳旧性片麻痺患者9例を対象に, 非麻痺側大腿四頭筋及びハムストリングスに対して, 120°/secの角速度を用いた等速度運動による筋力増強訓練を8週間行い, 最短歩行所要時間に与える影響を検討した. その結果, 60°/secの角速度においては大腿四頭筋及びハムストリングストルク値(%BW)は有意に増加し, 最短歩行所要時間の短縮も有意に認められた. これは, 非麻痺側片脚立位時間の延長が示すごとく, 非麻痺側立脚期の安定性が高められたためと推察される. このことからも, 廃用性筋萎縮の問題を有する陳旧性片麻痺患者においては非麻痺側の筋力増強訓練が必要であり, そのために...
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Veröffentlicht in: | 理学療法科学 1997-05, Vol.12 (2), p.69-71 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 屋内歩行に介助を要する陳旧性片麻痺患者9例を対象に, 非麻痺側大腿四頭筋及びハムストリングスに対して, 120°/secの角速度を用いた等速度運動による筋力増強訓練を8週間行い, 最短歩行所要時間に与える影響を検討した. その結果, 60°/secの角速度においては大腿四頭筋及びハムストリングストルク値(%BW)は有意に増加し, 最短歩行所要時間の短縮も有意に認められた. これは, 非麻痺側片脚立位時間の延長が示すごとく, 非麻痺側立脚期の安定性が高められたためと推察される. このことからも, 廃用性筋萎縮の問題を有する陳旧性片麻痺患者においては非麻痺側の筋力増強訓練が必要であり, そのためにも日常生活活動全体の活発化を考慮に入れた理学療法プログラムの遂行が重要であるといえる. |
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ISSN: | 1341-1667 |