脳卒中患者に対する座位保持及び足底叩打刺激訓練による機能的状態の変動

脳卒中患者10例に対して「ナーセント座位自立テーブル」を用いた端座位良肢位保持訓練と覚醒レベルの向上を目的とする「休足日」を用いた足底叩打刺激訓練を行い, 患者の機能的状態の継時的変化を検討した. 端座位保持訓練のみでは機能的状態に変化は見られなかったが, 足底叩打刺激訓練を併用した訓練では, 訓練後14日後の評価でバーセル・インデックスと1分間最大歩行距離が有意に増加し, 2点間の標的ターゲット往復5回の交互タッピング運動時間も有意に短縮した. 良肢位保持, 足底叩打刺激などの感覚入力増加を訓練に取り入れることは脳卒中患者の機能低下や能力低下など機能的状態を変化させる....

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Veröffentlicht in:理学療法科学 1995-05, Vol.10 (2), p.67-70
Hauptverfasser: 小坂健二, 長谷川育子, 緒方恵里
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳卒中患者10例に対して「ナーセント座位自立テーブル」を用いた端座位良肢位保持訓練と覚醒レベルの向上を目的とする「休足日」を用いた足底叩打刺激訓練を行い, 患者の機能的状態の継時的変化を検討した. 端座位保持訓練のみでは機能的状態に変化は見られなかったが, 足底叩打刺激訓練を併用した訓練では, 訓練後14日後の評価でバーセル・インデックスと1分間最大歩行距離が有意に増加し, 2点間の標的ターゲット往復5回の交互タッピング運動時間も有意に短縮した. 良肢位保持, 足底叩打刺激などの感覚入力増加を訓練に取り入れることは脳卒中患者の機能低下や能力低下など機能的状態を変化させる.
ISSN:1341-1667