86.人血液の放置条件の違いにおける洗浄への影響(第81回 日本医科器械学会大会 一般演題講演集)

1. はじめに 我々洗浄剤メーカーにとって, 洗浄剤や洗浄装置の有効性を評価することは言うまでもなく重要であり, そのためには妥当性, 再現性のある擬似汚れが必要になる. 医療用器材の擬似汚れとして妥当性があるものは, 実際の主な付着物となる血液を対象とした汚れであり, また, 血液汚れの中でも過酷な条件で放置されたいわゆる落ち難い汚れであると考える. テストピースを作製する際に考慮しなければならない環境条件としては, 放置時間, 放置温度に加え, 放置湿度があげられる. この環境条件のなかで, 放置湿度はほとんど検討されておらず, 本研究では, 乾燥湿度に着目し, 人血液, および血液擬似汚...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医科器械学 2006/10/01, Vol.76(10), pp.691-692
Hauptverfasser: 原田, 陽滋, 藤田, 敏, 山本, 友三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. はじめに 我々洗浄剤メーカーにとって, 洗浄剤や洗浄装置の有効性を評価することは言うまでもなく重要であり, そのためには妥当性, 再現性のある擬似汚れが必要になる. 医療用器材の擬似汚れとして妥当性があるものは, 実際の主な付着物となる血液を対象とした汚れであり, また, 血液汚れの中でも過酷な条件で放置されたいわゆる落ち難い汚れであると考える. テストピースを作製する際に考慮しなければならない環境条件としては, 放置時間, 放置温度に加え, 放置湿度があげられる. この環境条件のなかで, 放置湿度はほとんど検討されておらず, 本研究では, 乾燥湿度に着目し, 人血液, および血液擬似汚染物の, 乾燥時の放置湿度の違いによる洗浄抵抗性の差について検討をおこなう.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.76.10_691