30. 手入れ窓にエアーカーテン効果を導入した閉鎖型保育器の検討(<特集>第80回 日本医科器械学会大会 一般演題講演集)
低出生体重児の体温調節機能は未熟で, 環境温度の影響を受けやすく, 簡単に低体温に陥りやすい. よって, 最小の酸素消費量で維持できる至適環境温度に維持することが重要であり, 出生直後より閉鎖型保育器に収容されて管理される. しかし, 体重測定やオムツ交換, 吸引などの処置により, 閉鎖型保育器の手入れ窓が頻繁に開放され, 器内温度が低下し児の体温にも影響をおよぼすことが問題点として挙げられる. 今回, 手入れ窓にエアーカーテン構造を導入し, 器内温度の安定化を図ったので報告する. 【従来型の構造と手入れ窓の改良】今回改良を行なった閉鎖型保育器は, アトムメディカル社製V‐2100Gであり,...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 2005/10/01, Vol.75(10), pp.621-622 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 低出生体重児の体温調節機能は未熟で, 環境温度の影響を受けやすく, 簡単に低体温に陥りやすい. よって, 最小の酸素消費量で維持できる至適環境温度に維持することが重要であり, 出生直後より閉鎖型保育器に収容されて管理される. しかし, 体重測定やオムツ交換, 吸引などの処置により, 閉鎖型保育器の手入れ窓が頻繁に開放され, 器内温度が低下し児の体温にも影響をおよぼすことが問題点として挙げられる. 今回, 手入れ窓にエアーカーテン構造を導入し, 器内温度の安定化を図ったので報告する. 【従来型の構造と手入れ窓の改良】今回改良を行なった閉鎖型保育器は, アトムメディカル社製V‐2100Gであり, この閉鎖型保育器は, 従来より児の体温維持を図るために, 安定した器内温度を維持するだけでなく, 体温に影響する輻射, 対流, 蒸散, 伝導を考慮した設計が行なわれている. 特に, 輻射の影響を防止するために保育器の壁を二重にするダブルウォールと言う方式を取り入れている. しかしながら, 手入れ窓を開放すると器内温度が低下し至適環境温度が維持できないと言う問題点があった. |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.75.10_621 |