8. ICT活動報告‐現状と問題

医療技術の高度化にともない, 多剤耐性菌の出現, コンプロマイズドホストの増加など医療施設にとって感染管理は, 必須の活動となっています. 有効な病院感染対策を行うには, 効率的な組織化が必要です, 組織化の中で中心的な役割を担うのは, いうまでもなく感染対策委員会ですが, 実践的な感染活動をおこなうにはインフェクションコントロールチーム(以下ICT)での活動がもとめられます. 当院では平成14年ICTが編成され稼動平成15年8月より院内ラウンドを開始. ラウンドにより「院内感染対策上の統一事項が徹底されていないこと」が判明しました. 院内感染対策の実践的活動の浸透と啓蒙活動に関して中心となって取り組む人として, 平成16年1月にリンクナース会を編成し, 活動を開始しました. 当院における感染防止対策上の問題点と現状について, ICTの活動を通じ報告する. 施設概要 病床数540床 一般500床 療養40床 回復期リハビリ45床 診療科18科 看護体系新看護A 附属施設老人保健施設100床 職員数678人 診療圏岐阜県飛騨地域17万人 メンバー 平成16年3, 月より11名で活動 委員長医師(ICD取得) 医局医師(外科) 薬剤部1名(薬剤士) 検査部1名 看護部6名 事務部1名 リンクナース各部署より15名 *開設当初より何回かのメンバー変更 主な活動 平成15年度中に院内ラウンドを5回施行.