(40)手術器材管理におけるマーキングとその読み取りについて

〔目的〕当手術部では手術器械をセット化してコンテナに収容し, このコンテナの組み合わせで術式ごとに対応している. これらの管理としては使用したコンテナ番号を確認して稼働状況の入力を行い, セット化したコンテナ内容は同封したシートを利用してカウントを行っている. この業務を簡素化するために手術器械にシリアル番号をマーキングして, 情報を電子化して管理する方法がヨーロッパで開発され利用されている. そこで当手術部の手術用コンテナのプレートと手術器械に固有のシリアル番号をマーキングして, 担当者に負荷なく簡単に読み取りができ, データ管理ができるシステムの構築を試みた. 〔方法〕YAGレーザー2次元...

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Hauptverfasser: 中田精三, 梅下浩司, 上山博史, 高階雅紀, 野口悟司, 水谷綾子, 有馬美緒子, 永井元就, 増渕澄, 振本和之, 観音哲哉, David Shanzeleh
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:〔目的〕当手術部では手術器械をセット化してコンテナに収容し, このコンテナの組み合わせで術式ごとに対応している. これらの管理としては使用したコンテナ番号を確認して稼働状況の入力を行い, セット化したコンテナ内容は同封したシートを利用してカウントを行っている. この業務を簡素化するために手術器械にシリアル番号をマーキングして, 情報を電子化して管理する方法がヨーロッパで開発され利用されている. そこで当手術部の手術用コンテナのプレートと手術器械に固有のシリアル番号をマーキングして, 担当者に負荷なく簡単に読み取りができ, データ管理ができるシステムの構築を試みた. 〔方法〕YAGレーザー2次元バーコード刻印機械, タッチ式2次元コードリーダ, 据え置き型小型光学式読取装置を使用した. 対象としてはコンテナ側面に添付している10色のコンテナ識別用プレートと, 手術器械として止血鉗子, 剪刀, 持針器, 鑷子を使用し, 2次元コード(データマトリックス)の印字(黒ライン, 白ライン, ドット)を行った. 手術器械には2.5×2.5mmの刻印を行ったが, 径の小さい筒状の手術器械には1.2×2.7mmの長方形型の刻印を長軸方向に作成した. なお, 据え置き型小型光学式読取装置では0.15×0.15mm/セルまでの, タッチ式2次元コードリーダでは0.1×0.1mm/セルまでの読み取りが可能となっている. 〔結果〕10色のプレートに作成したドット描画は2.5×2.5mmまでタッチ式2次元コードリーダで読み取りが可能であったが, ライン描画は5.0×5.0mmでも色により読み取りのできないものがあった. 手術器械ではタッチ式2次元コードリーダにて3種類の印字の2.5×2.5mmと1.2×2.7mmでの読み取りが可能であったが, 据え置き型小型光学式読取装置では困難であった. 〔まとめ〕今回作成した2次元コード印字は, 開発した小型の読取装置にて確実に読み取りが可能であった.
ISSN:0385-440X