102.ホルムアルデヒドガスの殺菌効果ならびに残留の検討(第78回日本医科器械学会大会)

我々はこれまで, ホルムアルデヒドの殺菌効果について, その至適作用温度, 殺菌時間, ならびにホルムアルデヒドガスの透過性について検討し, 本会でも報告をしてきている. この中で, バイオロジカルインジケータ(以後BIと略す)を用いて殺菌効果の判定行うにあたって, キャリア(菌体を塗布するプレート)の素材によりプレート上の菌の殺滅効果が左右されることが認められた. 現在, 耐熱性の低い医療器材の素材としてよく使用されている塩化ビニール, シリコン, ポリプロピレンなどでできていて, 有効な殺菌効果が得られ難いとされる内腔を持つ構造の医療器材の殺菌効果および残留の相違について検討した. また,...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2003/10/01, Vol.73(10), pp.657-658
Hauptverfasser: 加見谷, 将人, 福島, 伸明, 田中, 清司, 小野, 民子, 磯崎, 博司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々はこれまで, ホルムアルデヒドの殺菌効果について, その至適作用温度, 殺菌時間, ならびにホルムアルデヒドガスの透過性について検討し, 本会でも報告をしてきている. この中で, バイオロジカルインジケータ(以後BIと略す)を用いて殺菌効果の判定行うにあたって, キャリア(菌体を塗布するプレート)の素材によりプレート上の菌の殺滅効果が左右されることが認められた. 現在, 耐熱性の低い医療器材の素材としてよく使用されている塩化ビニール, シリコン, ポリプロピレンなどでできていて, 有効な殺菌効果が得られ難いとされる内腔を持つ構造の医療器材の殺菌効果および残留の相違について検討した. また, 過酸化水素低温ガスプラスマ滅菌(以後プラズマ滅菌と略す)との比較を行った. 酸化触媒反応型循環式ホルムアルデヒドガス浄化装置を装備したホルムアルデヒドガス殺菌装置(メディエート社製)を使用した. 効果を比較する目的で, 過酸化水素低温ガスプラスマ滅菌装置(100S:J&J杜製)についても同様の検討を行った.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.73.10_657