61.パルスオキシメータにおけるマニキュア使用と外乱光の影響についての基礎的検討(第78回日本医科器械学会大会)
パルスオキシメータによる経皮的動脈血酸素飽和度(以下SpO2)は, 専用のプローブを被検者の指などに装着し測定を行うが, 爪にマニキュアが塗付されている場合, パルスオキシメータの測定原理上, 影響を及ぼすことが示唆されている. また, 蛍光灯や無影灯などの光がプローブ内部へ入射した場合, パルスオキシメータのハソドバスフィルタなどにより, このノイズは除去されるが, 爪にマニキュアが塗布された状態で測定を行うと, マニキュアの性状もしくは色調によっては, 外乱光の入射によるノイズを増強してしまうことが懸念される. よって今回, SpO2測定時におけるマニキュア塗布状態での外乱光の影響について...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 2003/10/01, Vol.73(10), pp.585-586 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | パルスオキシメータによる経皮的動脈血酸素飽和度(以下SpO2)は, 専用のプローブを被検者の指などに装着し測定を行うが, 爪にマニキュアが塗付されている場合, パルスオキシメータの測定原理上, 影響を及ぼすことが示唆されている. また, 蛍光灯や無影灯などの光がプローブ内部へ入射した場合, パルスオキシメータのハソドバスフィルタなどにより, このノイズは除去されるが, 爪にマニキュアが塗布された状態で測定を行うと, マニキュアの性状もしくは色調によっては, 外乱光の入射によるノイズを増強してしまうことが懸念される. よって今回, SpO2測定時におけるマニキュア塗布状態での外乱光の影響について, その性状や色調に着目し検討を行ったので報告する. 図1に, 今回の検討に使用した装置を示す. 今回の検討中, ADVANCE社レーザ血流計ALF21Dにより, 測定対象の指に対する血流のモニタリングを行ったところ, 血流表示値は2.8±1.7mL/min/100gであった. 検討対象としたマニキュアの色調を図2に示す. 色調名としてJISZ8102「物体色の色名」のチャートにより, マニキュアの色と対応する慣用名を用いた. 今回, 健常成人1名の左手親指から薬指を対象とし, マニキュアの塗付条件は, 図2に示す6色のマニキュアにより, 親指はマニキュアのみを塗付, 人差指には, マニキュアを保護する目的で使用される無色透明で光沢のある通称トップコートを, 中指と薬指には, 銀色金色の薄膜片(通称ラメ)が含まれる透明のマニキュアを, 各色調のマニキュアの上から塗布し, その性状を模擬的に変化させた. |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.73.10_585 |