20.低濃度EOGによる滅菌性能の評価(第78回日本医科器械学会大会)

滅菌ガスとして使用されるエチレンオキシドガス(以下, EOG)は, 特定化学物質等障害予防規則により特定第2類物質に指定され, 取り扱いにはより一層の注意が必要とされている. 現状の滅菌装置では滅菌信頼性と実績をもとに滅菌時のEOG濃度を700~800mg/literと比較的高濃度で制御する場合が多い. しかし, 高濃度のEOGを使用することにより, 使用済みガスの無害化処理等が困難になる, また滅菌物の残留ガス濃度が高く, ガスの除去(エアレーション)に時間がかかる等の問題が発生する. そこで本研究では, 滅菌中EOG濃度をパラメータとし, 滅菌性能及び滅菌物へのEOG残留濃度およぴエアレー...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2003/10/01, Vol.73(10), pp.517-518
Hauptverfasser: 牧, 岳彦, 高橋, 裕一, 高井, 政貴, 大ヶ瀬, 浩史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:滅菌ガスとして使用されるエチレンオキシドガス(以下, EOG)は, 特定化学物質等障害予防規則により特定第2類物質に指定され, 取り扱いにはより一層の注意が必要とされている. 現状の滅菌装置では滅菌信頼性と実績をもとに滅菌時のEOG濃度を700~800mg/literと比較的高濃度で制御する場合が多い. しかし, 高濃度のEOGを使用することにより, 使用済みガスの無害化処理等が困難になる, また滅菌物の残留ガス濃度が高く, ガスの除去(エアレーション)に時間がかかる等の問題が発生する. そこで本研究では, 滅菌中EOG濃度をパラメータとし, 滅菌性能及び滅菌物へのEOG残留濃度およぴエアレーション性能について検討を行なった. 2. 1EOG滅菌装置の運転条件 実験には, カートリッジ式EOG菌装置EIM-3型を使用した. 缶内容積は78Lで, 100%EOGの60gカートリッジを用いることにより, 缶内EOG濃度は約760mg/literとなる. 図1にEOG濃度760mg/literにおける滅菌器の運転パターンを示す. 予備加熱工程, 加湿工程, 滅菌工程およびエアレーション工程の4行程からなり, 滅菌温度55℃の場合, 滅菌時の圧力は絶対圧で約620hPaとなる.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.73.10_517