12.一次消毒された汚染物の洗浄障害について(第78回日本医科器械学会大会)
すべての消毒薬には蛋白質変性作用があることから, 血液などで汚染された器械は十分に洗浄された後に消毒薬による処理やオートクレーブなどによる滅菌を行うことが公的機関から勧告され, 成書にも記載されている. しかし, 現実には汚染器械をそのまま, または簡単な洗浄の後に消毒薬に浸漬している施設が非常に多い. そこで, 血液および血液成分を塗布した汚染モデルを用いて一次消毒された汚染物がその後の洗浄においていかに障害となるかを明らかにしたので報告する. (1)消毒薬 殺菌性能にもとづき高, 中, 低レベル消毒薬として日常広く使用されている8種類を使用した(表1). (2)洗浄剤 浸漬洗浄用洗剤には1...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 2003/10/01, Vol.73(10), pp.501-502 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | すべての消毒薬には蛋白質変性作用があることから, 血液などで汚染された器械は十分に洗浄された後に消毒薬による処理やオートクレーブなどによる滅菌を行うことが公的機関から勧告され, 成書にも記載されている. しかし, 現実には汚染器械をそのまま, または簡単な洗浄の後に消毒薬に浸漬している施設が非常に多い. そこで, 血液および血液成分を塗布した汚染モデルを用いて一次消毒された汚染物がその後の洗浄においていかに障害となるかを明らかにしたので報告する. (1)消毒薬 殺菌性能にもとづき高, 中, 低レベル消毒薬として日常広く使用されている8種類を使用した(表1). (2)洗浄剤 浸漬洗浄用洗剤には1%の酵素洗剤およびアルカリ性洗剤を水温37℃にて使用した. (3)汚染モデル 汚染モデルにはステンレス板にヘモグロビンとアルブミン塗布し, フィブリンで凝固させ乾燥させたTOSI'(Pereg社)を使用した. (4)洗浄度評価方法 洗浄後の汚染モデルに残存している蛋白質をニンヒドリン反応で確認した. |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.73.10_501 |