磁気刺激の臨床応用(<特集>脳と医科器械)

経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation;TMS)の臨床応用では, リハビリテーション医学の分野で役立つことが多い1). その応用法は, (1)訓練, 装具などのTMSを用いた評価, (2)TMSを用いた治療, に大別される. 本稿ではTMSの中枢神経系への作用機序, 特にリハビリテーション医学分野での臨床応用を中心に述べたい. 2. TMSならびに連続経頭蓋磁気刺激(rTMS)について1985年イギリスのBarkerらはTMSのヒトへの応用に関して報告した2). 当時, 日本においてもTMSの研究は別の型での開発が行われており, 1987年に眞野ら3...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医科器械学 2003/07/01, Vol.73(7), pp.353-357
Hauptverfasser: 菅野, 学, 眞野, 行生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation;TMS)の臨床応用では, リハビリテーション医学の分野で役立つことが多い1). その応用法は, (1)訓練, 装具などのTMSを用いた評価, (2)TMSを用いた治療, に大別される. 本稿ではTMSの中枢神経系への作用機序, 特にリハビリテーション医学分野での臨床応用を中心に述べたい. 2. TMSならびに連続経頭蓋磁気刺激(rTMS)について1985年イギリスのBarkerらはTMSのヒトへの応用に関して報告した2). 当時, 日本においてもTMSの研究は別の型での開発が行われており, 1987年に眞野ら3)はTMSの病態解析における応用を日本において初めて報告した. さらに1991年, Pascual-Leoneらは連続経頭蓋磁気刺激(repetitive TMS;rTMS)を疾患治療に初めて応用した4). 磁気を用いた機器は現在広く神経画像検査に用いられている磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging;MRI)を含めて数多くある.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.73.7_353