脈波伝播時間を用いた救命救急室における血圧監視

カフ式非観血血圧計(NIBP)の間欠的定時測定の間に, 脈波伝播時間(PWTT)を用いた監視を行うことにより, 従来は見逃されていた血圧変化を検出する測定法を(PWTTトリガー測定法)を開発して, 手術室における血圧監視装置としての有用性について報告してきた. 今回手術室と同様に血圧監視の必要性の高い救命救急室における血圧監視装置としての有用性について検証した. NIBPの定時測定周期を1時間にして, その間にPWTTが15msecを越えて変化した場合には, 定時測定以外にNIBPを起動した. PWTTトリガー測定では定時測定よりも有意に大きな血圧変化を捉えており, 救命救急室においてPWTT...

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Hauptverfasser: 須郷義広, 荻野和郎, 間籐卓, 上原淳, 堤晴彦
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:カフ式非観血血圧計(NIBP)の間欠的定時測定の間に, 脈波伝播時間(PWTT)を用いた監視を行うことにより, 従来は見逃されていた血圧変化を検出する測定法を(PWTTトリガー測定法)を開発して, 手術室における血圧監視装置としての有用性について報告してきた. 今回手術室と同様に血圧監視の必要性の高い救命救急室における血圧監視装置としての有用性について検証した. NIBPの定時測定周期を1時間にして, その間にPWTTが15msecを越えて変化した場合には, 定時測定以外にNIBPを起動した. PWTTトリガー測定では定時測定よりも有意に大きな血圧変化を捉えており, 救命救急室においてPWTTトリガー測定による血圧監視が有用であった. また定時測定の周期が長いときの定時測定間の循環動態監視にPWTTのトレンドが有用であることが示唆された.
ISSN:0385-440X