オゾン水を用いた低温下の器具洗浄殺菌手法の検討

近年, 汚染器材の洗浄処理にウォッシャディスインフェクタが多く用いられている. この方法は90℃以上の加熱処理によって殺菌効果を得ているため熱に弱い器材には不向きという欠点がある. 今日の一般的なオゾン水の用途では, (1)純水回収水とラインの殺菌, (2)純水循環ラインの殺菌洗浄, (3)ネギ, かいわれ大根など野菜の殺菌洗浄, (4)養殖魚の殺菌と溶存酸素量UP, (5)空調のフィルタと循環空気の殺菌脱臭, (6)排水処理後の放流水の脱臭脱色, などが知られている1~3). 本研究では, オゾン水製造装置を組み込んだ低温殺菌洗浄装置を試作して, 洗浄力と殺菌力の確認試験を行い, 室温で行え...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2001/06/01, Vol.71(6), pp.284-290
Hauptverfasser: 古畑, 貞彦, 西村, チエ子, 澤谷, ゆき江, 古山, 信明, 清水, 昌巳, 中山, 聖英, 宮脇, 憲蔵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 汚染器材の洗浄処理にウォッシャディスインフェクタが多く用いられている. この方法は90℃以上の加熱処理によって殺菌効果を得ているため熱に弱い器材には不向きという欠点がある. 今日の一般的なオゾン水の用途では, (1)純水回収水とラインの殺菌, (2)純水循環ラインの殺菌洗浄, (3)ネギ, かいわれ大根など野菜の殺菌洗浄, (4)養殖魚の殺菌と溶存酸素量UP, (5)空調のフィルタと循環空気の殺菌脱臭, (6)排水処理後の放流水の脱臭脱色, などが知られている1~3). 本研究では, オゾン水製造装置を組み込んだ低温殺菌洗浄装置を試作して, 洗浄力と殺菌力の確認試験を行い, 室温で行えるオゾン水を用いた低温殺菌洗浄法を検討したので報告する. 洗浄手法の概要と方法 洗浄槽30リットル, 洗浄方式を回転ノズル・超音波式の洗浄用試験装置を製作して行った. 洗浄工程は, (1)ノズル予備洗浄(2)超音波洗浄(3)ノズル本洗浄(4)すすぎ(5)オゾン水殺菌であり全工程時間を約30分とした.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.71.6_284