中央材料部における滅菌用蒸気の改善

第74回大会にて, 当材料部における滅菌用蒸気の改善効果について報告を行った. 今回, 3年間にわたる剪刀類の研磨件数の追跡調査を行い, 蒸気の質との相関を確認したので結果を報告する. 当材料部においては, 蒸気中の鉄分に起因する被滅菌物の錆付着の問題が97年に頻発した. 98年4月にその対策を行い, 蒸気分析による改善効果の確認を実施した. それに対し, 剪刀類の研磨件数は97年度に対し, 99年度は約1/5に激減している. 傾向としては, 蒸気改善から約半年後に効果が顕著に現れた. それらの3年間にわたる研磨件数の減少傾向と蒸気中鉄分量との間には強い相関関係があることが確認された. 研磨件...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2000, Vol.70 (4), p.48-48
Hauptverfasser: 磯崎博司, 加見谷将人, 小野民子, 田中清司, 福島伸明, 牧岳彦, 高橋裕一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:第74回大会にて, 当材料部における滅菌用蒸気の改善効果について報告を行った. 今回, 3年間にわたる剪刀類の研磨件数の追跡調査を行い, 蒸気の質との相関を確認したので結果を報告する. 当材料部においては, 蒸気中の鉄分に起因する被滅菌物の錆付着の問題が97年に頻発した. 98年4月にその対策を行い, 蒸気分析による改善効果の確認を実施した. それに対し, 剪刀類の研磨件数は97年度に対し, 99年度は約1/5に激減している. 傾向としては, 蒸気改善から約半年後に効果が顕著に現れた. それらの3年間にわたる研磨件数の減少傾向と蒸気中鉄分量との間には強い相関関係があることが確認された. 研磨件数の大幅な減少は直接的な研磨費用の削減につながるのみならず, それに関わる諸作業の減少につながり, 中材業務の改善に大きな効果がある.
ISSN:0385-440X