Power doppler観察下Vacuum-assisted Breast Biopsy Systemによる乳腺生検法

Vacuum-assisted Breast Biopsy System(以下Mammotome)は, 持続吸引システムと回転刃により1回の穿刺で複数本の標本採取が可能な装置である. しかし, 穿刺針が11Gと太いため, 検査後の出血が懸念されており, 対策が求められている. 〔目的〕カラードップラー観察下Mammotome検査の後出血予防に対する有用性を検討する. 〔適応〕1)画像診断で癌を強く疑うが, USガイド下core needle biopsyにて確定診断が得られない症例, 2)画像診断では良性が示唆されcore needle biopsyでも良性所見であり, 経過観察中に増大傾向や...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2000, Vol.70 (4), p.40-40
Hauptverfasser: 長内孝之, 市川度, 仁瓶善郎, 杉原健一, 五味直哉, 脇田俊彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Vacuum-assisted Breast Biopsy System(以下Mammotome)は, 持続吸引システムと回転刃により1回の穿刺で複数本の標本採取が可能な装置である. しかし, 穿刺針が11Gと太いため, 検査後の出血が懸念されており, 対策が求められている. 〔目的〕カラードップラー観察下Mammotome検査の後出血予防に対する有用性を検討する. 〔適応〕1)画像診断で癌を強く疑うが, USガイド下core needle biopsyにて確定診断が得られない症例, 2)画像診断では良性が示唆されcore needle biopsyでも良性所見であり, 経過観察中に増大傾向や形状の変化を伴う症例, 3)腫瘍径が5mm以下と小さくcore needle biopsyでは穿刺が不確実となり得る症例を適応と, 1998年12月から1999年12月までの連続20例を対象とした. 〔検討項目〕Mammotome検査開始前, 麻酔直後, 生検中, 生検直後の腫瘤周囲の血流変化を検討した. 〔手技〕麻酔剤にはアドレナリン加lidocaineを用い, 穿刺径路および腫瘤直下に注入した. 麻酔針およびMammotome針刺入径路は検査前に動脈を回避できる径路を選択した. 〔結果〕全症例で麻酔前に腫瘍に流入する動脈を認めた. 麻酔剤注入直後より動脈血流が確認できなくなった. また, 生検中および生検直後において動脈血流再開は確認できなかった. 検査後の経過では, 穿刺部位周囲に薄い出血斑を5例に認めたが, 血腫ドレナージを要した例はなかった. 〔まとめ〕カラードップラー観察下Mammotome検査は, 出血を回避する目的で有用であると考えられた.
ISSN:0385-440X