医療機関と情報化(第70回日本医科器械学会大会特別講演II)
一昨年9月のアメリカのゴア副大統領の演説に端を発した情報化のうねりは, その後GII構想へと発展し, 現在G7における共同プロジェクトの実施という形で作業が進められています. 我が国においてもNTTの光ファイバー構想に始まり, 平成6年5月には産業構造審議会や電気通信審議会の答申が相次いで出され, 今日マルチメディア時代が到来しております. 郵政省の試算によれば, 光ファイバー敷設の経済効果は2010年の時点で123兆円の市場と243万人の雇用創出をもたらすものと見込まれています. 政府においても昨年8月に内閣総理大臣を長とする高度情報通信社会推進本部が設置され, 本年2月には政府としての基本...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 1995/12/01, Vol.65(12), pp.581-585 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 一昨年9月のアメリカのゴア副大統領の演説に端を発した情報化のうねりは, その後GII構想へと発展し, 現在G7における共同プロジェクトの実施という形で作業が進められています. 我が国においてもNTTの光ファイバー構想に始まり, 平成6年5月には産業構造審議会や電気通信審議会の答申が相次いで出され, 今日マルチメディア時代が到来しております. 郵政省の試算によれば, 光ファイバー敷設の経済効果は2010年の時点で123兆円の市場と243万人の雇用創出をもたらすものと見込まれています. 政府においても昨年8月に内閣総理大臣を長とする高度情報通信社会推進本部が設置され, 本年2月には政府としての基本方針が策定されました. これによれば, 今日の情報化という流れは, 一つの社会革命, 情報革命であり, それによって新しい高度情報通信社会が構築されていくという考え方です. そのためには基盤整備(インフラストラクチャー)が大事であり, まず2000年までに主要地域の光ファイバー網の整備をしていく. また合わせて保健医療サービス等の公的なアプリケーションの開発, 普及に努めていくこととされています. 具体的には今年の12月までに各省は実施プログラム, 中期的な目標を作成して, 内閣に報告するといったことが決まっています. 厚生省においても, 今年の2月に厚生大臣の私的懇談会として保健医療福祉サービスの情報化に関する懇談会を設置して, 今後の情報化政策の在り方についてご審議いただいております. この6月か7月には報告書がとりまとめられる予定となっています. |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.65.12_581 |