(43) 抗菌・消臭ネットの開発及び検討

〔目的〕MRSAをはじめとする病院内感染症の伝播にたいし, 医療従事者・汚染された物品を介するものについてはよくその対応策がこうじられ, 奏功しているケースも多い. しかし, 個室により対応されている場合を除くと, 特に大部屋で混合病室の場合においてはその対応も難しく, 更に, 個室管理は患者にとって精神的にもストレスとなってくる. この問題に対し, 患者からの病原菌の飛散及びそれによる環境・設備・備品の汚染を防止でき, かつ個室管理を必ずしも必要としないですむためのものとして, 抗菌・消臭機能を持つ繊維を用いてネットを作成し, その効果について検討した. 〔方法〕ネットの目の大きさを変えた蚊...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1995/04/01, Vol.65(4), pp.206
Hauptverfasser: 加見谷, 将人, 新, 太喜治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕MRSAをはじめとする病院内感染症の伝播にたいし, 医療従事者・汚染された物品を介するものについてはよくその対応策がこうじられ, 奏功しているケースも多い. しかし, 個室により対応されている場合を除くと, 特に大部屋で混合病室の場合においてはその対応も難しく, 更に, 個室管理は患者にとって精神的にもストレスとなってくる. この問題に対し, 患者からの病原菌の飛散及びそれによる環境・設備・備品の汚染を防止でき, かつ個室管理を必ずしも必要としないですむためのものとして, 抗菌・消臭機能を持つ繊維を用いてネットを作成し, その効果について検討した. 〔方法〕ネットの目の大きさを変えた蚊張・カーテンを作成し, 気管内吸引を施行される患者の周囲を囲った場合の周囲への飛沫の飛散状況を検討した. また, 落下細菌からの汚染の可能性についても検討を行った. 〔考察〕囲ったネットをはさんで充分交流できる目の大きさで, 病院内感染予防対策の一つとして, 役立つものと考える.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.65.4_206_1