観血的血圧測定におけるフラッシング法の検討

観血法による血圧測定は血圧波形の心血行力学的解析から得られる高次情報により循環動態変化の定量的解析に有用とされ, 手術室やICUにおいて積極的に利用される. ディスポーザブル血圧トランスデューサーの普及によって動脈圧のほか複数チャンネルも簡単に利用できるようになった. 測定回路には血管に挿入した留置針先端の凝血を防ぐため, チャンネルごとにヘパリン加生食水の微量注入を持続する. 新生児や小児においては微量な注入量も輸液管理の対象となるためにチャンネルと同数のシリンジポンプを用いる. このため術中機器の運用面で煩雑を来すことから一台のシリンジポンプを使ったマルチチャンネルフラッシング方法を試み装...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1995, Vol.65 (3), p.129-132
Hauptverfasser: 菅原時人, 与坂定義, 中島 進, 久保田宗宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:観血法による血圧測定は血圧波形の心血行力学的解析から得られる高次情報により循環動態変化の定量的解析に有用とされ, 手術室やICUにおいて積極的に利用される. ディスポーザブル血圧トランスデューサーの普及によって動脈圧のほか複数チャンネルも簡単に利用できるようになった. 測定回路には血管に挿入した留置針先端の凝血を防ぐため, チャンネルごとにヘパリン加生食水の微量注入を持続する. 新生児や小児においては微量な注入量も輸液管理の対象となるためにチャンネルと同数のシリンジポンプを用いる. このため術中機器の運用面で煩雑を来すことから一台のシリンジポンプを使ったマルチチャンネルフラッシング方法を試み装置の試作をおこなった. 従来の持続フラッシュ方法と異なり一つの血圧チャンネルを一定時間持続フラッシュした後, 一時休止して次のチャンネルヘ移行して繰り返し間欠的におこなう方法である(以下, 間欠法). フラッシュ休止間の血圧モニタリングは継続して可能である.
ISSN:0385-440X