PCPS回路内圧モニターの有用性(第6回臨床工学研究会)
我々は, PCPS症例において送・脱血側の回路内圧を間歇的にモニターし, その有用性を検討した. 【対象】対象は, 1992年7月から1993年4月までのPCPS症例(成人例)の内, 間歇的に送・脱血側の回路内圧をモニターした4例である. 【補助循環仕様】回路は, 10φチューブ, 遠心ポンプ, 人工肺, フィルターで構成し, 動物実験, シュミレーション回路, 臨床例での検討から至適灌流条件は, 灌流量3.0~3.5L/min, 回路数3,000~3,500rpm, 溶血防止のため, 送血圧300mmHg以下, コラップス防止のため, 脱血圧-150mmHg以下となるよう, カニュレーサイズ...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 1994/01/01, Vol.64(1), pp.35 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々は, PCPS症例において送・脱血側の回路内圧を間歇的にモニターし, その有用性を検討した. 【対象】対象は, 1992年7月から1993年4月までのPCPS症例(成人例)の内, 間歇的に送・脱血側の回路内圧をモニターした4例である. 【補助循環仕様】回路は, 10φチューブ, 遠心ポンプ, 人工肺, フィルターで構成し, 動物実験, シュミレーション回路, 臨床例での検討から至適灌流条件は, 灌流量3.0~3.5L/min, 回路数3,000~3,500rpm, 溶血防止のため, 送血圧300mmHg以下, コラップス防止のため, 脱血圧-150mmHg以下となるよう, カニュレーサイズは送血14F, 脱血18F(メディキット社製)を第一選択としている. 【結果】灌流量1.0~3.OL/min, 回転数2,900~3,500rpm, 送血圧200~410mmHg, 脱血圧-70~-260mmHgの範囲であった. 高度動脈硬化を伴う1例で, 送血圧が390mmHg以上となり回路接続部の脱落が発生し, 右上腕動脈へ送血を追加した. また, 送血カニューレの皮膚固定部で屈曲が発生し, 送血圧が410mmHg以上となり, カニューレの屈曲を解除し再固定をした症例を経験した. 【まとめ】○目標流量が得られない場合, 送・脱血抵抗が高いことが主な原因である. ○送・脱血回路内圧をモニターすることで, 送・脱血状態の良否を判断できトラブル時に適切な判断が可能となった, |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.64.1_35_1 |