碧南市民病院における全館総合モニタリングネットワークシステムについて

1. はじめに 当院は, 1988年5月に200床で新規開院した総合病院であるが, その後段階的増床により, 1992年8月現在は, 当院予定病床の330床が全稼働している. これまでの増床に伴い, 当初導入されたネットワークシステムも年々拡張され, さらに院内各部所のモニタの使用状況の変化に対応すべく, 移設・追加が行われてきた. 中央手術部のシステムについては, 既に本誌に報告した1). 今回は, これまでシステム化してきた病院全館の総合モニタリングネットワークシステムについて紹介する. 2. ネットワークシステムの導入および拡張 当病院の設計段階において, 全館をネットワークする患者監視...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医科器械学 1992/11/01, Vol.62(11), pp.515-519
Hauptverfasser: 滝, 和美, 山田, 昂, 吉井, 才司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:1. はじめに 当院は, 1988年5月に200床で新規開院した総合病院であるが, その後段階的増床により, 1992年8月現在は, 当院予定病床の330床が全稼働している. これまでの増床に伴い, 当初導入されたネットワークシステムも年々拡張され, さらに院内各部所のモニタの使用状況の変化に対応すべく, 移設・追加が行われてきた. 中央手術部のシステムについては, 既に本誌に報告した1). 今回は, これまでシステム化してきた病院全館の総合モニタリングネットワークシステムについて紹介する. 2. ネットワークシステムの導入および拡張 当病院の設計段階において, 全館をネットワークする患者監視システムの導入の合意が得られ, 検討の結果, 横河・ヒューレット・パッカード株式会社製の病院全館モニタリングネットワークシステムを設置することとなった. 当初1台のコントローラーで全館のシステム化を計画したが, 適当な大型コンピュータが無く, 当面, 核となるシステム情報コントローラーを3台導入してシステム化した(写真1). 全館を統一モニタでのネットワークを組んだ目的としては, (1)新人看護婦の教育が統一して行えること. (2)医師や看護婦のモニタの利用法が, 容易になること. (3)同一システムコントローラー系の部所において, 何処からでも他部所のモニタを監視できる機能(オーバービュー機能)が活用でき, 医師や看護婦が少なくなる準夜・深夜帯の患者監視には, アラーム機能と共に有用であること. (4)ケーブル等の互換性があることなどがあげられる. 目的のほとんどは有効に生かされており, 充分に活用できている, しかし病床全稼働となった現在では, ネットワークの別の問題が懸念されてきた. すなわち病院開設後のモニタの使用頻度は増える一方であり, ネットワークの端子の部分が当初考えられていた以上に足らなくなってきたのである.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.62.11_515