(44)光ファイバーセンサを用いた尿中成分の認識

生体内, 特に体液中に含まれる物質を認識し, 得られた生体情報を基に診断を行うことについては, 今日, 日常で行われている. しかしこれに関して, 大部分は一旦体液を採取してから分析される場合が多く, 体温や血液等の物理的計測に比較して, 連続的に計測される例は少ない. この最も大きな理由の1つとしては, 生体液中で連続的に計測可能なセンサが少ないからであると考えられる. そこで, 生体液中で連続的に計測可能なセンサの試作を行った. 今回試作したセンサはグルコースの他, 尿素等についても検討した. まず試作したグルコースセンサは, 水溶液, 生理食塩水の他, 尿中でも測定を行い, これらのすべ...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1992/04/01, Vol.62(4), pp.218
Hauptverfasser: 高橋, 千佳子, 金子, 明子, 小股, 泰子, 横山, 祥子, 藤江, 忠雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:生体内, 特に体液中に含まれる物質を認識し, 得られた生体情報を基に診断を行うことについては, 今日, 日常で行われている. しかしこれに関して, 大部分は一旦体液を採取してから分析される場合が多く, 体温や血液等の物理的計測に比較して, 連続的に計測される例は少ない. この最も大きな理由の1つとしては, 生体液中で連続的に計測可能なセンサが少ないからであると考えられる. そこで, 生体液中で連続的に計測可能なセンサの試作を行った. 今回試作したセンサはグルコースの他, 尿素等についても検討した. まず試作したグルコースセンサは, 水溶液, 生理食塩水の他, 尿中でも測定を行い, これらのすべての溶液中で計測可能たことが明らかとなった. 尿素センサについても同様の実験を行い, 実用範囲で使用可能であることが明らかとなった. 従って, 将来このセンサを用いて, 生体内における連続計測を行い, 薬物等の生体内動態を明らかにしていく予定である.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.62.4_218_2