(11)鋼製小物2次元データコード表示に関する技術的検討

〔目的〕第65回日本医科器械学会大会において, 止血鉗子, 鑷子などの鋼製小物単品に, レーザーマーキング法, 電解腐食マーキング法(エッチング法)を用いて, 直接バーコード表示を行い, 市販のバーコードリーダシステムでの読み取りの評価を行ったが, 表面仕上げ方法による読み取り精度の差異や, バーコード表示を行う場所と必要とするバーコードの大きさなど, 検討すべき課題に対して, バーコードシンボルの代わりに, 新たに2次元データコードを用いてマーキングを行い, 評価を行ったので報告する. 〔方法〕鋼製小物に使用されている代表的なステンレス鋼を素材として, YAGレーザーマーキング法により2次元...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1992/04/01, Vol.62(4), pp.202
Hauptverfasser: 小西, 恵三, 関, 隆夫, 根本, 喬, 坂詰, 功, 住谷, 健二, 大谷, 潔, 村山, 記男, 山口, 福二, 木内, 紀昭, 平瀬, 良治, 村田, 昭夫, 木下, 雅夫, 加藤, 真一, 宇佐美, 光司, 鶴島, 信孝, 本田, 宏志, 本田, 隆治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕第65回日本医科器械学会大会において, 止血鉗子, 鑷子などの鋼製小物単品に, レーザーマーキング法, 電解腐食マーキング法(エッチング法)を用いて, 直接バーコード表示を行い, 市販のバーコードリーダシステムでの読み取りの評価を行ったが, 表面仕上げ方法による読み取り精度の差異や, バーコード表示を行う場所と必要とするバーコードの大きさなど, 検討すべき課題に対して, バーコードシンボルの代わりに, 新たに2次元データコードを用いてマーキングを行い, 評価を行ったので報告する. 〔方法〕鋼製小物に使用されている代表的なステンレス鋼を素材として, YAGレーザーマーキング法により2次元データコードの表示を行い, CCDカメラにより, 鋼製小物に印字されたデータコードを読み取り, 2次元データコード解析装置によって鋼製小物単品の自動認識を行った. 〔結果〕2次元データコードによるソースマーキングは, バーコードシンボル表示によるソースマーキングと比較して, 小さな印字面積での表示を可能とするため, 鋼製小物への応用範囲は, バーコードシンボル表示法より適していることを確認した. そして, データ表示桁数もバーコードシンボル表示に比べデータ量が豊富である. また, 素材に直接印字されたバーコードをスキャナーで読み取る場合は, 鏡面・梨地・ヘアーラインの表面仕上げにより, 読み取り精度の差異を確認したが, 2次元データコードは, CCDカメラにて読み取られた2次元画像による解析のため, 表面仕上げ方法によるところの読み取り精度の変化は, バーコードスキャナーより, 安定した読み取り評価を確認した. YAGレーザー法による2次元データコードのソースマーキング表示システムは, 鋼製小物の単品自動認識技術としては, 実用可能な方法であると考えられる.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.62.4_202_1