既存の電気メスとアルゴンガスを用いた凝固装置の製作
ソリッドステート方式の普及と出力回路の進歩により最近の電気メスの切開, 凝固能は著しく向上した. こうして機種別の性能格差は減少しつつある中で, 出力波形, ピーク電圧の違いによる凝固作用の良否が電気メスを選択する上で重要な指標となりつつある. このようだ傾向にあって, 最近, アルゴンガス中の高周波放電を利用した凝固装置が市販されている. その作用は指向性を持つ安定した放電が利用出来ることから, スプレー凝固との比較において正確な部位の止血と迅速性に優れていることが特徴である. また組織損傷も少なく, 胸部, 腹部外科手術において高く評価されている1). 我々は基礎検討によりアルゴガス雰囲気...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 1991/03/01, Vol.61(3), pp.112-115 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ソリッドステート方式の普及と出力回路の進歩により最近の電気メスの切開, 凝固能は著しく向上した. こうして機種別の性能格差は減少しつつある中で, 出力波形, ピーク電圧の違いによる凝固作用の良否が電気メスを選択する上で重要な指標となりつつある. このようだ傾向にあって, 最近, アルゴンガス中の高周波放電を利用した凝固装置が市販されている. その作用は指向性を持つ安定した放電が利用出来ることから, スプレー凝固との比較において正確な部位の止血と迅速性に優れていることが特徴である. また組織損傷も少なく, 胸部, 腹部外科手術において高く評価されている1). 我々は基礎検討によりアルゴガス雰囲気中の放電とその応用が簡単であることを見い出しだ). 一方, 手術室には電気メスが有ること, アルゴガスの入手が容易なことから, 今回, 次のことを目標に凝固装置の試作を行った. 1. 電気メスには危険を伴う改造を施さず, 電気手術器として安全であること. 2. 製作費用が出来る限り安いこと. |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.61.3_112 |