(64)マイクロレンズを用いたレーザー導光用ファイバーコネクターの改良

レーザー治療の治療内容が拡大するにつれてそれぞれの用途に応じて治療用プローブの種類も多くなり, それらをレーザー装着と用途に即応して迅速かつ簡単に着脱, 交換する方法が重要な課題である. その一つとして装置からの導光用光ファイバーと各種の治療用プローブとを容易に着脱する方法が考えられる. 演者らは各用途の治療用プローブの入力端面と導光用光ファイバーの出力端面とを, マイクロレンズ(口径1mm, 長さ3mm)をはさんで3者の光軸が一致するように接続するファイバーコネクターを開発し, 第62回の本大会で報告した. 本器を使用した結果, 次の問題点が指摘された. (1)コネクター部の発熱:導光用ファ...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1990/04/01, Vol.60(4), pp.210
Hauptverfasser: 加藤, 一一, 長澤, 明範
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:レーザー治療の治療内容が拡大するにつれてそれぞれの用途に応じて治療用プローブの種類も多くなり, それらをレーザー装着と用途に即応して迅速かつ簡単に着脱, 交換する方法が重要な課題である. その一つとして装置からの導光用光ファイバーと各種の治療用プローブとを容易に着脱する方法が考えられる. 演者らは各用途の治療用プローブの入力端面と導光用光ファイバーの出力端面とを, マイクロレンズ(口径1mm, 長さ3mm)をはさんで3者の光軸が一致するように接続するファイバーコネクターを開発し, 第62回の本大会で報告した. 本器を使用した結果, 次の問題点が指摘された. (1)コネクター部の発熱:導光用ファイバーのレーザー出力が10W, 照射時間2秒/回程度で繰返し照射すると, この照射条件ですでにコネクター部の温度が過度に上昇し, 導光用光ファイバー出射端面を損傷する恐れがある. (2)実用性:治療中は導光用光ファイバーを用いて治療したり, 治療用プローブを接続して治療するなど適宜交換するため, コネクターへの着脱操作が容易であることが望ましいが, 本器は小形過ぎるため操作性に難点がある. そこで, 基本構造はそのまま継承し, 次のような対策を講じた. (1)光ファイバーのコア径(0.6mm)に対してマイクロレンズヘの入光面積を広くするため, 口径が2mmのレンズを用いた. (2)レーザー照射に伴う発熱から光ファイバー端面を保護するために, 熱発電素子を用いてコネクター本体を冷却し, コネクターに挿入した光ファイバーの端面およびレンズを低温度に保つようにした. (3)操作性を向上するために, 光ファイバー締め付け部の金具を手指で操作し易い構造にするとともに, コネクターを固定台に取り付けコネクター周辺の光ファイバーを安定に容易に固定できるように改良した. 今回はその使用結果についても報告する.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.60.4_210_2