24.携帯型酸素摂取量連続測定装置の開発

酸素摂取量を連続的に計測することは臨床的に意義があると共にスポーツ医学の面においても重要な示唆を与えてくれる. しかしながら, 現在, 酸素摂取量の連続測定は大がかりな装置を必要とし, 熟練を要する. われわれは, 今回, 簡便で携帯可能な装置の制作を目的としてサーボ制御システムを用いた酸素摂取量連続計測装置を試作した. 【原理】測定原理を簡単に述べる. 被験者の呼気と大気の混合ガスを排気ブロワによってフードから連続吸引し, その酸素濃度と流量を測定することにより, 酸素摂取量 (Vo2) を算出することができる. フードの吸引空気酸素濃度は, 大気の酸素濃度 (20.95%) に等しいので,...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1988/12/01, Vol.58(12), pp.549-550
Hauptverfasser: 田村, 俊世, 戸川, 達男, 佐藤, 和彦, 末松, 邦男, 土屋, 喜一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:酸素摂取量を連続的に計測することは臨床的に意義があると共にスポーツ医学の面においても重要な示唆を与えてくれる. しかしながら, 現在, 酸素摂取量の連続測定は大がかりな装置を必要とし, 熟練を要する. われわれは, 今回, 簡便で携帯可能な装置の制作を目的としてサーボ制御システムを用いた酸素摂取量連続計測装置を試作した. 【原理】測定原理を簡単に述べる. 被験者の呼気と大気の混合ガスを排気ブロワによってフードから連続吸引し, その酸素濃度と流量を測定することにより, 酸素摂取量 (Vo2) を算出することができる. フードの吸引空気酸素濃度は, 大気の酸素濃度 (20.95%) に等しいので, 標準大気において下式が成り立つ. Vo2= (0.2095-FsO2) Qs (1) ここで, FsO2は排気濃度, Qsは排気流量である. したがって排気酸素濃度を一定にするように排気流量を制御すれば, 酸素摂取量は排気流量から知ることができる.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.58.12_549