ニューメディアの医療への応用(<特集>診療所・病院を支援するニューメディア)
「1. はじめに」ニューメディアがはなばなしく登場して, あたかも医療の改革のひとつの手段であるかのように受取られている節がある. しかし, すでに前章で岡田氏が述べておられるように, ニューメディアは情報交換の手段であって, 情報そのものではない. メディアとは手段, 方法, または媒介者の意味であって, その利用が医療や健康維持の本質を変えるものではないことは明らかである. それではこれらの情報伝達の新しい手段が, 現在の医療の仕組みにとってどのようなインパクトを与えることが予想できるのだろうか? これが私に与えられた課題であろう. 医療の本質は患者のケアであって, 人間中心的に見れば,...
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Veröffentlicht in: | 医科器械学 1986/06/01, Vol.56(6), pp.268-273 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」ニューメディアがはなばなしく登場して, あたかも医療の改革のひとつの手段であるかのように受取られている節がある. しかし, すでに前章で岡田氏が述べておられるように, ニューメディアは情報交換の手段であって, 情報そのものではない. メディアとは手段, 方法, または媒介者の意味であって, その利用が医療や健康維持の本質を変えるものではないことは明らかである. それではこれらの情報伝達の新しい手段が, 現在の医療の仕組みにとってどのようなインパクトを与えることが予想できるのだろうか? これが私に与えられた課題であろう. 医療の本質は患者のケアであって, 人間中心的に見れば, 病気を治すことではなく, まさにケア, 支援, 見守ることが主題ではないだろうか. とくに初期医療においてこのような役割の期待は大きい. |
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ISSN: | 0385-440X 1881-4875 |
DOI: | 10.4286/ikakikaigaku.56.6_268 |