改良型レーザー自動駆動装置について

「1. はしがき」近年, アルゴンレーザーによる単純性血管腫の治療は, その有効性が認められ, 幅広く行われている. しかしこの治療の問題点として, スポット照射の直径が小さいことから生じる作業能率の悪さや照射むらがあり. 現在有効な解決法は必ずしも見出だされていない. 松本らは7本のファイバを束ねた装置を考案し, 直径11mmのマルチスポットにて照射を行い照射時間が1/3に短縮されたと報告しているが, われわれは以前よりレーザー先端部を直線方向に一定速度で動かす駆動装置を開発し, これによってスポット照射の欠点を克服する試みを行ってきた. 「2. 駆動装置の概要」この装置は反転モータを採用し...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1983/12/01, Vol.53(12), pp.625-627
Hauptverfasser: 早稲田, 豊美, 新井, 克志, 関根, るみ子, 藤田, 恵一, 長澤, 明範
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はしがき」近年, アルゴンレーザーによる単純性血管腫の治療は, その有効性が認められ, 幅広く行われている. しかしこの治療の問題点として, スポット照射の直径が小さいことから生じる作業能率の悪さや照射むらがあり. 現在有効な解決法は必ずしも見出だされていない. 松本らは7本のファイバを束ねた装置を考案し, 直径11mmのマルチスポットにて照射を行い照射時間が1/3に短縮されたと報告しているが, われわれは以前よりレーザー先端部を直線方向に一定速度で動かす駆動装置を開発し, これによってスポット照射の欠点を克服する試みを行ってきた. 「2. 駆動装置の概要」この装置は反転モータを採用し, 順逆両方向に一定速度で動かすことができるので, ほとんど休止期間なしに最初から最後まで連続照射を行うことができ, われわれのデータでは照射に要する時間は1/3以下に短縮され, しかも極めて均一に照射することができる.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.53.12_625