病院における滅菌確認法

「1. 滅菌効果確認の方法」次に述べる3つの方法がある. 「1-1 計器 (圧力, 温度, 時間) による監視とその記録」被滅菌物の内部温度が測定できるようにしてある滅菌器においては計器による滅菌効果の確認も可能であるが, 一般的には, 滅菌器に取り付けられている計器類は, 滅菌器内の空間の条件を示すだけであるから, 滅菌効果判定の参考にはなるが, これだけでは滅菌効果の確認にならない. このことは次に示す例でも明らかである. 図1, 2は, 温度センサーを挿入して測定した蒸気滅菌時の手術機材の包み8種類の中心部の温度と滅菌器内の空間の温度を比較したものである. 包みが大きくなるにしたがって中...

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Veröffentlicht in:医科器械学 1982/11/01, Vol.52(11), pp.530-534
1. Verfasser: 宮前, 卓之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 滅菌効果確認の方法」次に述べる3つの方法がある. 「1-1 計器 (圧力, 温度, 時間) による監視とその記録」被滅菌物の内部温度が測定できるようにしてある滅菌器においては計器による滅菌効果の確認も可能であるが, 一般的には, 滅菌器に取り付けられている計器類は, 滅菌器内の空間の条件を示すだけであるから, 滅菌効果判定の参考にはなるが, これだけでは滅菌効果の確認にならない. このことは次に示す例でも明らかである. 図1, 2は, 温度センサーを挿入して測定した蒸気滅菌時の手術機材の包み8種類の中心部の温度と滅菌器内の空間の温度を比較したものである. 包みが大きくなるにしたがって中心部の温度上昇が遅れ, とくにリネン類の包みの遅れが目だつ.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.52.11_530