2,450MHzマイクロウェーブ照射による脳加温効果の検討

「I はじめに」温熱を悪性腫瘍の治療に利用する試みは, 近年ますます注目を集めるようになり, 動物実験のみならず臨床応用の結果も, 数多く報告されるに至っている. 我々はこれまで, 全身低体温下に腫瘍部分のみを37℃に長時間保持する区別低体温療法 (Differential Hypothermia, D.H. 療法) の研究を続け, 動物実験を重ねるとともに, さらにD.H. 療法のヒト脳腫瘍治療への応用を試み, 本法の作用機序について検討を行い, その抗腫瘍効果が高いことを各種学会に報告してきた. しかし, 他の温熱療法と同様に, D.H. 療法においても, 有効な加温方法を得難いことが,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医科器械学 1980/08/01, Vol.50(8), pp.394-399
Hauptverfasser: 原田, 泰弘, 三宅, 幾男, 田淵, 和雄, 西本, 詮
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「I はじめに」温熱を悪性腫瘍の治療に利用する試みは, 近年ますます注目を集めるようになり, 動物実験のみならず臨床応用の結果も, 数多く報告されるに至っている. 我々はこれまで, 全身低体温下に腫瘍部分のみを37℃に長時間保持する区別低体温療法 (Differential Hypothermia, D.H. 療法) の研究を続け, 動物実験を重ねるとともに, さらにD.H. 療法のヒト脳腫瘍治療への応用を試み, 本法の作用機序について検討を行い, その抗腫瘍効果が高いことを各種学会に報告してきた. しかし, 他の温熱療法と同様に, D.H. 療法においても, 有効な加温方法を得難いことが, 本法の臨床応用を困難にする第一の問題点である.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.50.8_394