術後に巨大陰性T波を呈した左心低形成症候群の小児2症例
ノーウッド手術およびグレン手術を施行された左心低形成症候群の10ヶ月と2歳の女児。グレン手術および開腹胆嚢摘出術の術後心電図においてQT延長を伴う巨大陰性T波が認められた。冠血管リスクの合併を認めていたが,2症例とも循環動態に大きな変動はなく冠血流の途絶などの外科的緊急性の高い病態ではないと判断し経過観察をおこなった。心電図変化出現時に胆嚢摘出術後の児に対して施行された経胸壁心エコー(TTE)では心室収縮能の全周性低下を認めた。心電図変化出現後の血液検査でクレアチンキナーゼの上昇はなくNTproBNPは上昇した。心電図は変化出現後2日と4日で改善傾向となり,改善後に施行したTTEは両児とも心室...
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Veröffentlicht in: | Cardiovascular Anesthesia 2022/09/01, Vol.26(1), pp.27-31 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ノーウッド手術およびグレン手術を施行された左心低形成症候群の10ヶ月と2歳の女児。グレン手術および開腹胆嚢摘出術の術後心電図においてQT延長を伴う巨大陰性T波が認められた。冠血管リスクの合併を認めていたが,2症例とも循環動態に大きな変動はなく冠血流の途絶などの外科的緊急性の高い病態ではないと判断し経過観察をおこなった。心電図変化出現時に胆嚢摘出術後の児に対して施行された経胸壁心エコー(TTE)では心室収縮能の全周性低下を認めた。心電図変化出現後の血液検査でクレアチンキナーゼの上昇はなくNTproBNPは上昇した。心電図は変化出現後2日と4日で改善傾向となり,改善後に施行したTTEは両児とも心室収縮能の低下を認めなかった。2症例のQT延長を伴う巨大陰性T波はストレス誘発性の心電図変化の可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 1342-9132 1884-7439 |
DOI: | 10.11478/jscva.2021-2-007 |