長時間大動脈遮断症例の人工心肺離脱方法と合併症の後ろ向き検討

「抄録」 【目的】大動脈遮断(ACC)時間と手術因子, 人工心肺(CPB)離脱方法, 予後の関係を調べる. 【方法】2017~19年に東北大学病院で行われたCPB使用手術508例の手術因子, CPB離脱時に使用した循環作動薬・補助循環装置, 術後30日・180日以内の死亡を調査し, ACC時間240分以上と未満の2群で比較検討した. 【結果】長ACC群105例, 短ACC群403例で, 術中出血量・輸血量は長ACC群で有意に多く, 循環作動薬・補助循環装置使用率に群間差は無かった. 両群とも補助循環使用例の死亡率は有意に高かった. 【結論】長ACCでは出血量増加への対応, CPB離脱時の低心機...

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Veröffentlicht in:Cardiovascular Anesthesia 2021-09, Vol.25 (1), p.29-35
Hauptverfasser: 吉田亜古, 外山裕章, 熊谷道雄, 武井祐介, 山内正憲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」 【目的】大動脈遮断(ACC)時間と手術因子, 人工心肺(CPB)離脱方法, 予後の関係を調べる. 【方法】2017~19年に東北大学病院で行われたCPB使用手術508例の手術因子, CPB離脱時に使用した循環作動薬・補助循環装置, 術後30日・180日以内の死亡を調査し, ACC時間240分以上と未満の2群で比較検討した. 【結果】長ACC群105例, 短ACC群403例で, 術中出血量・輸血量は長ACC群で有意に多く, 循環作動薬・補助循環装置使用率に群間差は無かった. 両群とも補助循環使用例の死亡率は有意に高かった. 【結論】長ACCでは出血量増加への対応, CPB離脱時の低心機能回避が重要と考えられた.
ISSN:1342-9132