多発外傷を伴う胸部大動脈損傷に対して待機的ステントグラフト術を施行した一例

「抄録」71歳男性, トラック運転中に後ろから来た自動車に追突されて受傷. 外傷性大動脈損傷, 右血気胸, 両肺挫傷, 右第2~6肋骨骨折, 多発脳挫傷, 顔面挫創, 左前腕挫創の診断となった. 大動脈損傷に対して可及的早期の手術介入を目指しながらも, 外傷急性期を避けて厳格な循環管理を行い, 待機的ステントグラフト術を施行することによって出血性合併症をきたすことなく管理した. 外傷性大動脈損傷では治療時期, 術式等に関して総合的な判断が必要である....

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Veröffentlicht in:Cardiovascular Anesthesia 2020-08, Vol.24 (1), p.91-94
Hauptverfasser: 菊地紘彰, 薄竜太郎, 千田康之, 石田時也, 横山秀之, 篠原一彰, 熊田芳文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」71歳男性, トラック運転中に後ろから来た自動車に追突されて受傷. 外傷性大動脈損傷, 右血気胸, 両肺挫傷, 右第2~6肋骨骨折, 多発脳挫傷, 顔面挫創, 左前腕挫創の診断となった. 大動脈損傷に対して可及的早期の手術介入を目指しながらも, 外傷急性期を避けて厳格な循環管理を行い, 待機的ステントグラフト術を施行することによって出血性合併症をきたすことなく管理した. 外傷性大動脈損傷では治療時期, 術式等に関して総合的な判断が必要である.
ISSN:1342-9132