心臓血管手術後集中治療のコンセプトを術中管理にも活かそう
「抄録」 社会の高齢化, 術式の低侵襲化により手術件数に占める高齢者の割合は増加してきている. 高齢の手術患者は原疾患以外にリスクを持っていることが多く, 周術期を通した適切な管理が求められている. 循環においては, 血圧を規定する因子である心拍出量と末梢血管抵抗を適切な監視装置を用い, モニタすることが必要である. また, 過剰のカテコラミンは炎症反応の増大を引き起こす可能性があり, 注意深く投与すべきである. 呼吸については, 積極的に保護的肺換気を採り入れていくべきであると考える. さらにこれからの術中管理においては, 炎症制御の概念を取り入れた麻酔管理が手術患者予後を改善する可能性があ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Cardiovascular Anesthesia 2018-08, Vol.22 (1), p.33-35 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「抄録」 社会の高齢化, 術式の低侵襲化により手術件数に占める高齢者の割合は増加してきている. 高齢の手術患者は原疾患以外にリスクを持っていることが多く, 周術期を通した適切な管理が求められている. 循環においては, 血圧を規定する因子である心拍出量と末梢血管抵抗を適切な監視装置を用い, モニタすることが必要である. また, 過剰のカテコラミンは炎症反応の増大を引き起こす可能性があり, 注意深く投与すべきである. 呼吸については, 積極的に保護的肺換気を採り入れていくべきであると考える. さらにこれからの術中管理においては, 炎症制御の概念を取り入れた麻酔管理が手術患者予後を改善する可能性があると期待される. |
---|---|
ISSN: | 1342-9132 |