寛骨臼に生じた広範囲のdesmoplastic fibromaによる股関節・大腿痛にパルス高周波法神経ブロックが奏功した1例

40代男性.臼蓋部のdesmoplastic fibroma of bone(DFB)により生じた難治性の股関節・大腿痛により当科受診した.局所麻酔による大腿神経・坐骨神経ブロックにより一時的な除痛が得られたため同部位にパルス高周波法(pulsed radiofrequency:PRF)ブロックを施行したところ,長期間除痛を維持し,ADL改善を得られた.骨腫瘍による疼痛も神経障害性疼痛の要素があればPRFによる疼痛を軽減しうることが示唆された.問診や神経ブロックによる診断的治療によってその疼痛の性質を正確に把握することが重要である....

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2023/06/25, Vol.30(6), pp.131-134
Hauptverfasser: 嶋﨑, 敬一, 山田, 久美子, 猪股, 伸一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:40代男性.臼蓋部のdesmoplastic fibroma of bone(DFB)により生じた難治性の股関節・大腿痛により当科受診した.局所麻酔による大腿神経・坐骨神経ブロックにより一時的な除痛が得られたため同部位にパルス高周波法(pulsed radiofrequency:PRF)ブロックを施行したところ,長期間除痛を維持し,ADL改善を得られた.骨腫瘍による疼痛も神経障害性疼痛の要素があればPRFによる疼痛を軽減しうることが示唆された.問診や神経ブロックによる診断的治療によってその疼痛の性質を正確に把握することが重要である.
ISSN:1340-4903
1884-1791
DOI:10.11321/jjspc.22-0051