BurstDR(TM)刺激が有効で経時的に刺激オフ時間を延長できたCPSP症例

「要旨」脊髄刺激療法(spinal cord stimulation:SCS)は中枢性脳卒中後疼痛(central post-stroke pain:CPSP)に対してpoor indicationとされているが, CPSPに対してBurstDR(TM)刺激が有効で, かつ経時的に刺激間隔(刺激オフ時間)を延長できた症例を経験したので報告する. 【症例】60歳女性, 右脳梗塞後に出現した左半身の疼痛に対して, 投薬およびブロック療法は効果がなかったため, 脊髄刺激療法目的で当科に紹介受診となった. SCSトライアルを施行したところ, BurstDR(TM)モードが有効であったため植え込み術を施...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2022-03, Vol.29 (3), p.23-26
Hauptverfasser: 石本大輔, 高雄由美子, 緒方洪貴, 橋本和磨, 永井貴子, 廣瀬宗孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」脊髄刺激療法(spinal cord stimulation:SCS)は中枢性脳卒中後疼痛(central post-stroke pain:CPSP)に対してpoor indicationとされているが, CPSPに対してBurstDR(TM)刺激が有効で, かつ経時的に刺激間隔(刺激オフ時間)を延長できた症例を経験したので報告する. 【症例】60歳女性, 右脳梗塞後に出現した左半身の疼痛に対して, 投薬およびブロック療法は効果がなかったため, 脊髄刺激療法目的で当科に紹介受診となった. SCSトライアルを施行したところ, BurstDR(TM)モードが有効であったため植え込み術を施行した. 刺激オフ時間の延長は, SCSの問題点となっている慣れや耐性の解決策の一つであることから, 経時的に刺激間隔を3秒オン, 90秒オフから360秒オフまで延長したが, 刺激開始時と同等の効果が得られている. 【結語】BurstDR(TM)モードが有効であったCPSPを経験した. 効果を減じることなく, 経時的に刺激オフ時間を90秒から360秒まで延長することができた.
ISSN:1340-4903