妊婦の難治性こむら返りに対して深腓骨神経ブロックが奏効した1例

「I はじめに」 深腓骨神経ブロックは, 内服薬などに反応しない難治性こむら返りに対して施行されることがある. 妊婦は生理的特徴からこむら返りを起こすことが多いにもかかわらず, 実際に治療されることは少ない. 妊婦のこむら返りに対して深腓骨神経ブロックを施行したという報告は過去になく, 今回ブロックにより良好な症状緩和を得ることができたため報告する. 今回の症例報告については, 患者本人から口頭で公表の承諾を得ている. 「II 症例」 患者は35歳の女性. 身長156cm, 体重64kg. 1経妊1経産で受診時は妊娠36週であった. 既往歴に特記事項なし. 産婦人科で妊娠の経過をみられているが...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2019/02/25, Vol.26(1), pp.70-71
Hauptverfasser: 辻, 隆宏, 山田, 信一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I はじめに」 深腓骨神経ブロックは, 内服薬などに反応しない難治性こむら返りに対して施行されることがある. 妊婦は生理的特徴からこむら返りを起こすことが多いにもかかわらず, 実際に治療されることは少ない. 妊婦のこむら返りに対して深腓骨神経ブロックを施行したという報告は過去になく, 今回ブロックにより良好な症状緩和を得ることができたため報告する. 今回の症例報告については, 患者本人から口頭で公表の承諾を得ている. 「II 症例」 患者は35歳の女性. 身長156cm, 体重64kg. 1経妊1経産で受診時は妊娠36週であった. 既往歴に特記事項なし. 産婦人科で妊娠の経過をみられているが, 以前より当診療所はかかりつけとなっており, 時折健康上の相談を受けていた. 前回妊娠時にもこむら返りが頻発しており, ストレッチや芍薬甘草湯を内服するも効果が不十分だったというエピソードがあった.
ISSN:1340-4903
1884-1791
DOI:10.11321/jjspc.18-0027