腹直筋鞘ブロックで使用したロピバカインが術後痙攣発症に関与したと考えられる小児麻酔症例について
「I はじめに」当院では小児腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を日帰りで行っている. 全身麻酔で行い, 内視鏡挿入部位(臍創部7mm程度)の術後痛に対しては腹直筋鞘ブロックを施行している. 本症例では麻酔覚醒時に間代性痙攣を認めた. 一般的に成人における痙攣以上の重篤な局所麻酔薬中毒は神経ブロックで1/1,000の発生頻度とされているが, 発生頻度を含めて小児での報告は非常に少ない. 今回, ロピバカインによる局所麻酔薬中毒を呈した小児麻酔症例を経験したので報告する. 本報告に際しては患者の母親の承諾と当院倫理委員会からの承認を得た(所属施設倫理委員会承認番号:78). 「II 症例」患者:1歳1カ月の...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2017/10/25, Vol.24(4), pp.365-366 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I はじめに」当院では小児腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を日帰りで行っている. 全身麻酔で行い, 内視鏡挿入部位(臍創部7mm程度)の術後痛に対しては腹直筋鞘ブロックを施行している. 本症例では麻酔覚醒時に間代性痙攣を認めた. 一般的に成人における痙攣以上の重篤な局所麻酔薬中毒は神経ブロックで1/1,000の発生頻度とされているが, 発生頻度を含めて小児での報告は非常に少ない. 今回, ロピバカインによる局所麻酔薬中毒を呈した小児麻酔症例を経験したので報告する. 本報告に際しては患者の母親の承諾と当院倫理委員会からの承認を得た(所属施設倫理委員会承認番号:78). 「II 症例」患者:1歳1カ月の女児, 体重8.6kg. 現病歴:1カ月健診で鼠径ヘルニア指摘. 既往歴:特になし(痙攣既往なし). 家族歴:母親は重症筋無力症で過去に癲癇発作歴とカルバマゼピン内服歴あり, 姉には臍ヘルニア歴あり. 予定術式:腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術. |
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ISSN: | 1340-4903 1884-1791 |
DOI: | 10.11321/jjspc.17-0010 |