残存した留置カテーテルの位置特定に超音波画像が有用であった1症例

「I はじめに」硬膜外カテーテルを含め, 周術期に使用するカテーテル類の体内残存は非常にまれな合併症であるが, 発生すれば神経障害や感染など二次的な合併症の原因となりうる. 今回, 周術期に持続傍脊椎ブロックを施行し, カテーテル抜去時にカテーテルの体内残存を認め, 残存カテーテルの位置特定に超音波画像が有用であった1症例を経験した. なお本報告については, 書面による同意を患者から得ている. 「II 症例」患者は75歳, 女性. 左肺腫瘍に対して, 胸腔鏡補助下左上葉切除術が予定された. 当施設では胸腔鏡補助下の肺手術に対して術後鎮痛のために傍脊椎ブロックとフェンタニルを用いた患者自己調節鎮...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2017/02/25, Vol.24(1), pp.75-76
Hauptverfasser: 小野寺, 美子, 笹川, 智貴, 佐古, 澄子, 佐藤, 慎, 飯田, 高史, 国沢, 卓之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I はじめに」硬膜外カテーテルを含め, 周術期に使用するカテーテル類の体内残存は非常にまれな合併症であるが, 発生すれば神経障害や感染など二次的な合併症の原因となりうる. 今回, 周術期に持続傍脊椎ブロックを施行し, カテーテル抜去時にカテーテルの体内残存を認め, 残存カテーテルの位置特定に超音波画像が有用であった1症例を経験した. なお本報告については, 書面による同意を患者から得ている. 「II 症例」患者は75歳, 女性. 左肺腫瘍に対して, 胸腔鏡補助下左上葉切除術が予定された. 当施設では胸腔鏡補助下の肺手術に対して術後鎮痛のために傍脊椎ブロックとフェンタニルを用いた患者自己調節鎮痛法(patient controlled analgesia:PCA)を用いており, 良好な鎮痛を得ることができている. 本症例はプロポフォールとレミフェンタニルを使用した全静脈麻酔導入後, 超音波ガイド下に持続傍脊椎ブロック用のカテーテルを留置した.
ISSN:1340-4903
1884-1791
DOI:10.11321/jjspc.16-0047