7 ガバペンチンからプレガバリンへの変更は帯状疱疹後神経痛患者の睡眠障害を改善する

はじめに:ガバペンチンは帯状疱疹後神経痛の治療に用いられるが, 副作用の睡眠障害のため十分に増量できない症例も認める. 昨年, 帯状疱疹後神経痛治療薬としてプレガバリンが発売された. 今回, ガバペンチンからプレガバリンに変更した患者を対象に鎮痛効果と睡眠障害を比較した. 方法:ガバペンチンで鎮痛効果を認める帯状疱疹後神経痛患者を対象に, プレガバリンに変更前(ガバペンチン投与中), 変更1, 3カ月後に, 痛みおよび傾眠はVAS, 総合的な睡眠の質はMedical Outcome Study Sleep Scaleを用いて評価した. プレガバリンの投与量は鎮痛効果を認めれば副作用が支障のない...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2011, Vol.18 (2), p.74-74
Hauptverfasser: 長谷川理恵, 高谷純司, 竹島直純, 奥田健太郎, 野口隆之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:ガバペンチンは帯状疱疹後神経痛の治療に用いられるが, 副作用の睡眠障害のため十分に増量できない症例も認める. 昨年, 帯状疱疹後神経痛治療薬としてプレガバリンが発売された. 今回, ガバペンチンからプレガバリンに変更した患者を対象に鎮痛効果と睡眠障害を比較した. 方法:ガバペンチンで鎮痛効果を認める帯状疱疹後神経痛患者を対象に, プレガバリンに変更前(ガバペンチン投与中), 変更1, 3カ月後に, 痛みおよび傾眠はVAS, 総合的な睡眠の質はMedical Outcome Study Sleep Scaleを用いて評価した. プレガバリンの投与量は鎮痛効果を認めれば副作用が支障のない範囲で調整した. 結果:プレガバリンはガバペンチンと比較し, 変更1, 3カ月後のいずれも痛み, 低い熟眠感, 傾眠を改善した. 結語:プレガバリンは睡眠障害のある帯状疱疹後神経痛の治療に有用と考えられた.
ISSN:1340-4903