エコーで舌咽神経ブロックが可能か
舌咽神経痛は比較的まれな疾患であり, 診断や治療に難渋することも多い. 舌咽神経ブロックは, 診断の意味でも治療の意味でも大変重要な神経ブロックである. 舌咽神経ブロックは通常レントゲン透視下で施行されるが, 茎状突起がはっきりしないことがある. 茎状突起の同定ができないと舌咽神経ブロックの手技は困難となる. 今回われわれは, エコーを併用して茎状突起の同定が可能かどうか, また可能ならばエコーを用いて舌咽神経ブロックが可能かどうかを観察してみた. 患者は61歳男性, 20年来の顔面痛である. 年に1回程度, 数カ月間発作が続き, その後軽快するというサイクルが続いていた. リドカインスプレー...
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Zusammenfassung: | 舌咽神経痛は比較的まれな疾患であり, 診断や治療に難渋することも多い. 舌咽神経ブロックは, 診断の意味でも治療の意味でも大変重要な神経ブロックである. 舌咽神経ブロックは通常レントゲン透視下で施行されるが, 茎状突起がはっきりしないことがある. 茎状突起の同定ができないと舌咽神経ブロックの手技は困難となる. 今回われわれは, エコーを併用して茎状突起の同定が可能かどうか, また可能ならばエコーを用いて舌咽神経ブロックが可能かどうかを観察してみた. 患者は61歳男性, 20年来の顔面痛である. 年に1回程度, 数カ月間発作が続き, その後軽快するというサイクルが続いていた. リドカインスプレーテストで陽性, カルバマゼピンなどの内服は無効であり, 舌咽神経ブロック目的に当院に紹介された. まず, エコーで茎状突起を描出し, レントゲン透視画面と比較した. レントゲン透視下でブロック針を茎状突起にあて, 前方にすべらせるようにして舌咽神経ブロックを行った. 針を刺入した状態で, エコー下での針先の位置を確認した. 茎状突起は思ったより深くエコービームでの同定は難しかった. また, エコー下でブロックを行おうとすると交差法となり, 深い位置でのブロックには不向きと思われた. |
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ISSN: | 1340-4903 |