帯状疱疹後神経痛の治療終了についての検討
帯状疱疹後神経痛は難治性で治療経過が長引くことがあり, 症例によっては漫然と治療が継続され外来診療の妨げとなっている可能性がある. そこで, 治療期間, 診療日数, 治療法, 終了の理由を調査した. 対象と方法:2007年10月から2008年3月までの6カ月に麻酔科初診の帯状疱疹後神経痛患者を対象として後ろ向きに検討した. 結果:患者数は49人, 平均年齢は70.4歳. 平均治療期間は5カ月. 平均診療日数は14.3日. 現在も治療継続中は6人. 治療法は神経ブロックが15人, 近赤外線照射が20人. 投薬は, NSAIDSが9人. ノイロトロピン(R)が23人. 抗うつ薬が26人であった....
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Zusammenfassung: | 帯状疱疹後神経痛は難治性で治療経過が長引くことがあり, 症例によっては漫然と治療が継続され外来診療の妨げとなっている可能性がある. そこで, 治療期間, 診療日数, 治療法, 終了の理由を調査した. 対象と方法:2007年10月から2008年3月までの6カ月に麻酔科初診の帯状疱疹後神経痛患者を対象として後ろ向きに検討した. 結果:患者数は49人, 平均年齢は70.4歳. 平均治療期間は5カ月. 平均診療日数は14.3日. 現在も治療継続中は6人. 治療法は神経ブロックが15人, 近赤外線照射が20人. 投薬は, NSAIDSが9人. ノイロトロピン(R)が23人. 抗うつ薬が26人であった. 終了の理由は, 医師の説明が16人, 患者の希望が4人, 他院へ紹介が8人であった. 若年者は紹介受診するが治療を望まないことが多かった. 高齢者は近赤外線照射へ移行し, 診療期間が長くなる傾向が示唆された. 考察と結語:年齢による治療経過の違いが浮き彫りになった. 治療の終了に明確な基準がなく, 特に高齢者では終了はもう少し早めてもよいと思われた. |
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ISSN: | 1340-4903 |